ツクツクボウシ
[前に戻る]    TOPへ
カメムシ目ヨコバイ亜目のセミ科に属する昆虫。市街地から森林まで幅広く生息する。体長は38〜46mm(翅端まで)の小柄なセミ。細身で黒っぽく緑色の紋がある。翅(はね)は透明。寿命は他のセミに比べ短く、卵でいる期間は40日ほど。樹皮上に孵化すると根に沿って土中にもぐる。幼虫期も極端に短く、1年で成虫になるものもある。成虫としての出現は7月下旬〜10月上旬で、1〜3週間の地上生活の後、産卵して命を終える。晩夏から秋にかけて雄の特徴的な鳴き声が際立ってくる。夕刻、「ジー・オーシー・ツクツクオーシー〜・ウィヨー〜・ジー」と大音量で響き渡る。この音は、雄の腹部にある発音器官と大型の三角形の腹弁(調音体)により奏されている。一方、雌の腹腔内は卵巣で400個もの卵が詰まっている。尾部の産卵管が裸出して目立つのは本種の雌の特徴である。

夏の終わりを告げるセミ
センターゾーン 2019/10/1

センターゾーン 2019/10/1
[前に戻る]    TOPへ